LIXIL外壁タイルの情報収集方法と施工例の画像についてまとめてみた

住宅

家族が増え、今住んでいる賃貸マンションが手狭になったこともあり、ローコストのハウスメーカーで注文住宅を建てることにしました。家探しを始めた頃は、建売でもなんでもいいから早く広い家に引っ越したい!と夫婦で意見は一致していいたものの、なかなかいい物件は見当たらず…

紆余曲折があり、結局は土地を購入し注文住宅を建てることになりました。こうなると段々と助平心が出てきて、お洒落なリビングにしたいとか風呂はデカくとか、やりたいことが次から次へと湧いてきました。

そんな中で、THE建売みたいな外観にはしたくない、っていう欲望を満たすために外壁を全面タイル張りにすることにしましたが、如何せんその採用するタイル選定に苦労したので、誰かの役に立てばと私が持っている情報をまとめた次第です。

契約したハウスメーカーで採用できるタイルは?

私が契約したハウスメーカーでは、オプションとはなりますが、LIXIL(INAX)のタイルのうち以下が採用可能とのことでした。

  • 外装壁タイル[はるかべ工法用]
    • セラヴィオ
    • セラヴィオグラン
  • ベルパーチ
    • ベルニューズ
外装壁タイルのバリエーションによって特長が異なる – LIXILサイトより引用

どれを採用する?

まず費用としては、セラヴィオとセラヴィオグランは材工共で約8,000~11,000円/㎡、ベルニューズは約11,000円/㎡とのことでした。私の家の場合、タイルを張る壁の面積が200㎡強のため、どのタイルを選んでも100万円以上の差にはならないことから、費用はひとまず忘れてデザイン的に気に入ったものを選ぶことにしました。なお、セラヴィオ/セラヴィオグランの「はるかべ工法」とベルニューズの「ベルパーチ」では工法が異なることにより、耐久性みたいなところにも違いが出てくるようですが、どっちを選定しても特段問題にはならないだろうという素人考えで、この点は無視しました。

あとは好みのデザインのタイルを探すのみ、と思っていましたが想像以上に悩みました。というか無茶苦茶悩みました。目の前に様々なタイル張りの家が並んでいればそれを参考にして即決できるのでしょうが、ググって出てくる施工例のような限られた情報しか手元にない状態だと、どのタイルを張れば自分の期待する姿に近づくのかがまったく想像できませんでした。

実際に家にタイルが張られたときに、100%期待通りの外観になることはないだろうと早々に諦め、じゃあせめてガッカリ感は極力なくしたいよねってことで、できる限りタイルに関する情報を収集した上で選定しようと思いました。

タイルの情報収集方法

タイルの情報収集方法をいくつか記載します。施工例の画像や口コミなど、タイル選定にあたり参考となるものをすべてひっくるめて「情報」とここでは言っています。

タイルの情報収集方法① ネットで情報を漁る

ググる(画像検索含む)
ブログとか業者の施工例などでちらほら参考になりそうな施工例の画像は見つかります。が、そもそもLIXILタイルを全面張りしてる人があまりいないんじゃないかと思うくらい、参考になる情報は得られませんでした。
その他、セラヴィオについて語られている掲示板を見つけましたが書き込みがほとんどなく、あまり参考となる情報は得られませんでした。

SNS
Instagramで参考になる施工例の画像がかなり見つかりました。この情報収集作業の終盤でInstagramを使い始めたのですが、もっと早くから使っておけばよかったと思うくらいに参考になりました。ただ、セラヴィオSとかセラヴィオR(廃盤)とか採用している人が多いであろうタイルは施工例の画像も結構出てきますが、発売から日が浅いセラヴィオグランや、採用している人が少ないであろうベルニューズの情報はあまり得られませんでした。Google検索でも同じことが言えますが。

Instagramでセラヴィオを検索すると

ちなみに、TwitterとYouTubeはほぼ情報を得られませんでした。Facebookについては試してすらいません。

タイルの情報収集方法② サンプルを取り寄せる

LIXILのタイルサンプル請求フォームからタイルのサンプルを入手することができます。なお、建築関連の業者ではなく個人(施主)でも入手可能です。ちなみに私が入手したのは下記のタイルです。
・セラヴィオ K / M / S / W
・セラヴィオグラン A / B
各商品のすべての色が確認できるサンプルを請求しました。また、一部の商品は可能な限り広い面積で確認できる大きめのサンプルが欲しい旨伝えました。

サンプルは数日で届きました。

届いたサンプルというか見本
見本では全色確認できる

結構ゴツくて重量のある見本です。これが計6つ届きましたが、置き場所に困りました。

見本よりは多少大きい

可能な限り広い面積で確認できる大きめのサンプルを請求しましたが、このサイズのものしか入手できませんでした。

ディスプレイ越しに見た色味とサンプルの色味はさほどギャップを感じませんでした。それよりは、1つ1つのタイルのサイズ感や、表面の質感はサンプルに触れて初めてわかったところです。費用もかからないですし、家でじっくり確認できるので、入手して損はないかなと思います。また、ショールームまで物理的に距離があるような方にもオススメです。

ちなみに見本についてはLIXILのショールームに置いてあります。ですが、ショールームによっては一部商品の見本がなかったりと、品揃えに違いがありそうでした。少なくとも私が行ったショールームではそうでした。また、4つのタイルがつながっているサンプルについては、少なくともLIXILショールーム大阪に置かれてあり、3つまで持ち帰らせてもらうことができました(2022年1月時点)。

タイルの情報収集方法③ LIXILの問い合わせ窓口に施工例を聞いてみる

Webカタログやサンプルから好みのタイルを見つけても、やはり住宅のような大きい面積に張ったときの見え方とギャップが生じるのではないかと不安が残ります。なので、住宅展示場のような場所で全面張りしたタイルを見てみたいと考えるようになりました。
早速LIXILの問い合わせ窓口に聞いてみたところ、「LIXILで住宅展示場は保有していない。その代わり、面積は小さいが門まわりや玄関ドアまわりの施工展示にタイル張りしているものがある。」とのことでした。

施工展示はこんなやつです(LIXILショールーム東京 門扉まわり セラヴィオグランB GRA-R1)

その後、ショールームの展示商品一覧や展示品の360°写真などを舐め回すように見ましたが、施工展示に使用されているタイルの情報はほんの少ししか掲載されていませんでした。なので再び窓口に相談したところ、施工展示に使用されているタイル(セラヴィオグラン A / B)とその施工展示のあるショールームリストを送付いただけることとなりました。当然と言えば当然ですが、LIXIL側では施工展示に使用されている商品の情報をすべて把握しており、そこからセラヴィオグランについての情報を抜粋してもらった形です。依頼から一時間もかからずメールにてリストが送られてきました。
ただ、リストにあったショールームは全国津々浦々、気軽に行けるような場所ではありませんでした。なので、またまた窓口に無理を言って、各ショールームの施工展示の写真を送ってもらうことにしました。結果、1m×1mくらいの小さいものから、3m×10mくらいありそうな大きいものまで、施工展示の写真を入手することができました。※本サイトに掲載する写真はすべて私が撮影したもので、ショールームから送ってもらった写真は掲載していません。

LIXILの客対応は素晴らしいです。感謝感謝です。

タイルの情報収集方法④ LIXILのショールームに行ってみる

ショールームではタイルの見本やサンプルを見ることができますが、そもそもサンプル請求すれば家でも見られるので、これを目的に行く必要はないと思います。

少し大きい面積のサンプル(LIXILショールーム東京 セラヴィオグランB GRA-R5)

この画像のように、ちょっとだけ大きい面積で張られてあるサンプルは多く置いてありますが、見本で見た場合とであまり印象は変わらないかなと思います。

なので、ことタイルに関して言えば、施工展示を見るくらいしかショールームに足を運ぶ理由はないかなと個人的には思います。

タイルの情報収集方法⑤ ハウスメーカーが持っている情報を入手する

ハウスメーカーが持っている施工例の写真を見せてもらう、建築中の現場を見させてもらう、採用したいタイルを使用した住宅展示場を教えてもらう等々、本来であればこれが一番精度の高い情報になるかと思います。施工展示よりも格段に大きい面積でタイルが張られていますし、日光の当たり方による見え方の変化など、これ以上ないくらい参考になるのではないでしょうか。
しかしながら、ハウスメーカーの規模の大小に関わらず、施工例がそもそもないとか、情報提供の規約的に見せられないだとか、そういったケースも多々あるかと思います。そのような場合はやはり、情報収集方法①~④が現実的に考えられる有効な手段なのではないかなと思います。

タイルの情報収集方法⑥ 外観パース図を作成する or 作成してもらう

実物でもないし、実物の写真でもないので、あくまで参考程度ですが、外観のパース図を作成することで、タイルの雰囲気をつかむことができるかとおもいます。施主自身でパース図を作成するのであれば、マイホームデザイナーあたりがよく使われているかと思います。LIXILのタイルに関しても、すべてではありませんが一部のタイルが外壁として選択することができ、それがパース図に反映されます。

「3D マイホームデザイナー 13」で外壁にセラヴィオグランA GRA-W2を選択した例

ただし、パース図の綺麗さというか再現度は、使用するソフトウェアの価格によって変わります。ハウスメーカーは確実にマイホームデザイナーよりも良いソフトウェアを使用しているはずなので、ハウスメーカーがパース図を作成してくれるのであればそれを参考にすべきだと思います。

加えて、タイルのメーカーがパース図を作成してくれるケースもあるかと思います。私の場合はLIXILのショールームに図面を持っていき、パース図の作成を依頼しました。パース図は2週間ほどで自宅まで届けられました。

A3サイズのパース図が届けられた

中身は載せませんが、八方位のうち2つの視点からのパース図がそれぞれ2枚入っていました。やはり、マイホームデザイナーのパース図よりははるかにリアル(リアルの家は未だできていない)で、日光の当たり方による色味の違いなども含めて参考になるかなと感じました。

これまでに撮影したタイル一覧

セラヴィオK

セラヴィオM

セラヴィオS

セラヴィオグランA

セラヴィオグランB